内祝いの意味と基本的なマナー
内祝いはもともと、結婚や出産などのおめでたい出来事があった際に、周りの人たちに幸せをお裾分けするという意味合いを持つものでした。しかし最近ではその意味合いは弱まり、「お祝いを頂いた際のお返し」という意味が定着しています。ですからお祝いを頂いたときには基本的に「全員にお返しする」のがマナー。もちろん「お返しはいらない」と前もって言われた場合には不必要になる場合がありますが、原則は「貰ったらお返しする」と覚えておきましょう。
内祝いはいつまでに渡せばいい?金額の相場は?
内祝いは、お祝いを貰ったときから遅くとも一ヶ月以内に渡すのがマナーです。しかし内祝いを渡すからと言って、お礼を言わないのはあまりにも失礼。お祝いを貰ったらすぐにお礼の連絡をしましょう。また内祝いには手紙やメッセージカードを添えておくのも、心遣いのひとつです。内祝いで渡す商品の相場は、頂いたお祝いの30~50パーセント程度の金額です。間違っても貰った商品よりも高額なものを渡さないように。失礼にあたるので要注意です。
内祝いに「熨斗(のし)」は必要?
内祝いには、それが内祝いとわかるように「熨斗(のし)」を付けるのが基本です。結婚ならば熨斗に「内祝い」と書いて、夫婦の連名を記入します。ちなみに熨斗には水引が印刷されていますが、この水引にもちゃんと意味があるので覚えておきましょう。内祝いに使う水引は主に「結び切り」と「蝶結び」の二種類。一度結んだら解けない結び切りは、結婚や快気内祝いなど、二度と起こらないでほしいお祝いごとに使用します。一方の蝶結びは何度でも結び直しができることから、出産や新築内祝いなど、何度起きてもいいようなお祝いごとに使います。
「内祝い」とは本来「身内のお祝い」という意味で、身内の慶事を報告・分かち合うために贈るという意味があります。現代では、お祝いをいただいたお返しとして贈るものを指すのが一般的です。